• 2026年度理事長所信 Message

    所信

    Be Someone’s Hero

    ~その一歩が、未来を変える力になる~

    第60代理事長 伊津野 祐樹

    あなたは今、JCの活動に何を感じていますか?

    忙しい仕事や家庭と両立しながら、この組織で過ごす時間にどんな価値を見出しているでしょうか。

     

    このままでいいのか?

    もっと何かできるんじゃないか?

     

     そんな問いを、私自身もこれまで幾度となく自分に問いかけてきました。

    JCは、自分自身を見つめ直し、磨き、そして地域や仲間とともに挑戦できる唯一無二の場所です。

     しかし今、私たち山鹿青年会議所には、新しい仲間がその価値に気づく前に戸惑い、長年在籍するメンバーの中にも、活動が惰性になりかけている現状があるのではないでしょうか。

     

     このまま続けるのか。それとも、変わるのか。

     私たちは今、その分岐点に立っています。

     だからこそ、私はもう一度この組織の意味と意義を掘り下げ、夢を描けるJCをみんなと共に築き上げたいと考えます。

    1.JCとは

    JC(青年会議所)は、20歳から40歳までの青年が、「明るい豊かな社会」の実現を目指して活動する団体です。

     単なる奉仕活動団体でも、自己啓発サークルでもありません。地域社会の課題に真正面から向き合い、行動をもって解決を目指し、リーダーとしての資質を磨く、実践的な修練の場です。

     個人の成長と社会の発展を両輪として進めていく、それがJCの本質です。

     私たちが所属する山鹿青年会議所も、1966年の創立以来、山鹿のまちを見つめ、時代に応じた課題に向き合いながら、まちとともに歩んできました。

     祭り、青少年育成、地域振興、防災・減災、私たちはいつも、「山鹿に今、何が必要か」を考え、その実現のために行動してきました。

     またJCは、会員一人ひとりが主役となり、責任ある立場を経験することで、考え・行動し・人を巻き込む力を養う場でもあります。議案を立て、仲間と議論し、事業を形にする。その過程で得られる経験、失敗、成功、出会い、それらすべてが、社会において真に求められる「人間力」や「リーダーシップ」を育んでくれます。

     ただしその価値は、誰かが手取り足取り教えてくれるものではありません。自ら飛び込み、挑戦し、掴み取ることによって初めて実感できるものです。だからこそ私たちは、新たに加わった仲間が「JCって面白い」「自分も挑戦してみたい」と感じられる環境を整えることが求められます。

    2.JAYCEEってなんだ

     JCは、地域社会をより良くするための「組織」であると同時に、その中で活動する私たち一人ひとりが主役である場所でもあります。

     JAYCEEとは、単にJCの会員であることを指すだけではありません。地域課題に真正面から向き合い、自ら考え、行動し、仲間を巻き込みながら未来を切り拓いていく 、そうしたリーダーとしての資質を育む覚悟を持った「変革の担い手」こそが、JAYCEEなのです。

     私たちは、ただ活動を「こなす」存在ではなく、課題を見つけ、共感を生み、解決への道を設計する側です。

    【JAYCEEに求められる資質】

    そのために私たちに求められるのは、以下の能力です。

    ・自ら問い、動く主体性

    ・チームで成果を生む協調性

    ・未来を描く構想力と発信力

    ・人を信じ、支える包容力と覚悟

    これらは一朝一夕で身につくものではありません。

     

     会議や事業、委員会運営などの実践を通じて、時には失敗しながらも自分と向き合い、仲間と支え合いながら身につけていく 、それがJAYCEEとしての成長であり、JCの本質です。

     そして、この成長こそが、地域社会に持続的な変化をもたらす源となります。組織を変えるのは制度ではなく人。そして、その人とは、他ならぬ私たち一人ひとりのJAYCEEなのです。

     私たちは、地域に変化をもたらすだけでなく、未来を生きる次世代のあこがれや目標となる存在でなければなりません。

    3.55年の歩みから未来へ—希望を照らすJAYCEEへ

     2026年度、私たち山鹿青年会議所認承55周年という大きな節目を迎えます。

     それは、先輩諸兄姉が築いてきた歴史を継承しながら、私たち自身がこれからの「山鹿の未来」とどう向き合っていくかを、改めて自分たちに問い直すタイミングでもあります。

     

     昨年、山鹿市は2005年の市町村合併から20年が経ちました。合併によって広域化した市域は、豊かな自然と歴史文化を擁しながらも、人口減少や少子高齢化、山鹿市においても地域により経済活動の偏りや、地域内での所得・雇用機会の格差といった課題に直面しています。

     かつてのような賑わいを失いつつある商店街、担い手が不足する農業、持続が難しい伝統文化。こうした現実に対して、「誰かがやってくれる」のではなく、「私たちがやる」、その覚悟こそが、今の時代に求められている若者像ではないでしょうか。

    4.広い視野で希望を創る

     熊本県全体の中で山鹿市は、豊前街道の歴史と湯のまちとしての魅力、そして何より、訪れる人を温かく迎える人々の人柄という、地域ならではの人の魅力に恵まれたまちです。

     九州全体で見れば、熊本・福岡・鹿児島といった都市部の中間に位置し、物流や交流の結節点ともなり得るポテンシャルを秘めています。

     さらに視野を広げてアジアの視点に立てば、日本の地方都市は、文化・観光・安全・暮らしやすさといった多面的な価値を兼ね備えた「生活圏としてのブランド」になりうる存在です。私たちの暮らす山鹿もまた、そうした国際的な文脈の中で、「地域の魅力を外に届ける発信地」として進化していくことができるはずです。

     

     私たちは、山鹿というまちの中で活動しています。しかし、目の前の課題にばかり気を取られ、視野を狭めてしまっては、JC本来の使命である「未来創造」には決して届きません。

     

    「地方だからできない」のではない。

    「地方だからこそできる」価値を信じよう。

     私たち自身がその可能性を描き、実現するのだ。

     

     私たち自身が、社会を変える“挑戦者”であることを、決して忘れてはならないのです。

    5.結びに

     失われた30年、日本社会は自信を失い、諦めることに慣れてしまったとも言えます。

    しかしその間も、山鹿青年会議所では、先輩諸兄姉が地域の未来を信じ、歩みを止めることなく、希望の灯をともし続けてこられました。

     私たちはその熱き志を受け継ぎ、今こそ、地域から希望を発信し、再び冠たる日本を取り戻すためのうねりを起こしていかねばなりません。

     その第一歩は、山鹿という“身近な場所”で、「誰かの笑顔」や「地域の未来」を本気で想うことから始まります。

     山鹿青年会議所は、これまでも、そしてこれからも、地域を照らす“灯り”であり続けたい。

    そして、そこに集う私たち一人ひとりが、自分の言葉と行動で、地域と世界をつなぐ光の種でありたい。

     55年の歩みを糧に、これからの未来を見据えて山鹿JCは、地域の夢と希望の魁として、たゆまず紡ぎ続けてまいります。

     

    一歩を踏み出そう
    私たちの行動が、誰かの希望となる
    Be Someone’s Hero