• 2022年度理事長所信 Message

    所信

    「笑顔」~人と人が繋ぐ未来~

    第57代理事長 内野勝美

    -はじめに-

    「多くの人を笑顔にしたい」これが私の願いです。

    笑顔には、周りの人を幸せにする力があります。笑顔で挨拶すれば初対面でも警戒心が解かれ、安心感を与える事ができます。また、自分が笑顔でいると心が安定し幸福感が得やすくポジティブな気持ちにもなります。そして、この笑顔には共感能力があり笑顔を見せることで周りの人も笑顔にすることができます。

    昨今、新型コロナウイルスや熊本地震・豪雨災害などが私たちの暮らしに大きな影響を与え、笑顔でいる機会が減ってきています。しかし、こんな時だからこそ私たちの運動と行動力が必要と考えます。どんな状況でも多くの仲間と苦難を乗り越え歩みを止めず活動することで、人と人とが繋がる共感と協同で地域の笑顔を育んできました。

    そこで私たちが起点となり、人と人とを繋ぐ活動を行い、人がまちを創り、まちが人を育て、笑顔あふれる未来を創造します。

    本年、山鹿青年会議所では三つの柱を立て運動を展開してまいります。

    壱ノ柱、ひとづくり

    弐ノ柱、まちづくり

    参ノ柱、未来づくり

    -壱ノ柱、ひとづくり -

    青年会議所は地域のリーダーを育成する団体と考えます。

    リーダーとは、ひとつの目標に向かって人を引っ張っていく存在です。企業に例えると社長が利益を追求することで成長することができましたが、現代は目標の多様化により利益追求だけでは企業が成長し続るのは困難な時代に移り変わってきています。コンプライアンスや環境・社会的責任・従業員の幸福など、様々な目指すべき目標があり、これらを1人のリーダーが引っ張り導くことは大変困難です。だからこそ、これからの社会に対応できるアクティブシチズンを育む活動に取り組みます。アクティブシチズンとは、直訳すると能動的な市民となりますが、私は「利他の為に自ら目標を見つけて行動し、周りの人をアクティブシチズンに変えていく波及的なリーダー」だと思います。

    メンバーがアクティブシチズンに変わると、自ら目標を見つけ、その目標のために努力をすることで、物事の捉え方が利己的な考えから利他的な考えになります。また、1人では困難であった新事業開拓など事業領域が広がり、多数の目標が同時に達成できるようになります。そして、入会して間もないメンバーも徐々にアクティブシチズンに変わり、さらに興味を持った地域の青年達が集いたくなるような成長の機会の提供を私たちが起点となり運動を提供してまいります。

    -弐ノ柱、まちづくり-

    2020年に発生した新型コロナウイルスによるパンデミックが起こり、私たちの命や生活に大きく影響を与えました。新しい生活様式では、人と直接会えなかったことから地域の人との繋がりが希薄になり、地域の魅力が影を潜め、山鹿の地域ブランドは活力を失っているように感じます。

    そこで、私たちはどんな状況でも地域の人と人とが持続的に繋がり続けるシステム構築を行い、人と魅力を繋ぐ山鹿地域ブランドの向上に努めます。これは、地域の魅力を活かした商品・サービスや文化財等を複数の点で結び面とし、それを支える人々をさらに線と面で繋げていくことにより立体的で多面的な、高付加価値のある強固な地域ブランドです。

    山鹿地域ブランドが確立できれば、山鹿地域の人と人とが繋がり、地域の魅力も大きく発信できます。さらには、山鹿経済はもちろん地域市民の互助力の向上にも繋がり、経済だけでなく文化・ 福祉・教育など多方面での強化も期待できます。私たちは、様々な人と魅力を繋ぐ起点となり運動を展開してまいります。

    -参ノ柱、未来づくり-

    近年、若者の投票率低下や地域祭事への参画低迷が社会問題にもなっています。その背景には若者の声が政治に反映されにくい少子高齢化に伴う、シルバー民主主義や当事者意識の低迷が原因だと挙げられます。

    ではなぜ、私たちは毎年のように青年会議所で青少年事業を行うのでしょうか。それは、私たち若者が抱える問題や可能性を社会に訴えかけることで、社会に変化を起こしたいからです。若者の抱える問題や可能性は、若者にしかわかりません。若い世代の集まりとして、若い力を集めるというのは私たちが住み暮らす地域の未来を作り上げるためには重要なことだからです。確かに、若者自体の社会に与える影響力は限られていますし容易ではありません。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、学生たちが声を上げたことにより学生への経済支援・学業支援などが政府の緊急経済対策に含まれるなど若者の政治参画が進んできています。

    そこで、私たちはこれからの若者が当事者意識を持ち持続的に声を上げていけるよう、行政や各種関係機関との懸け橋となり、相互理解を深め誰ひとり取り残さない明るい豊かな地域になるように運動を展開してまいります。

    -結びに-

    私は、2014年に入会して色々な役職を経験し、様々な運動や事業構築をさせていただき、それらのすべての活動において成功している自負があります。なぜなら、全ての活動を途中で諦めずに最後までやり切れたからです。事業の結果として、思うような結果がついてこないこともありましたが、問題点の検証を行い新たな事業で改善し、より良い事業に繋げていくことで人として成長することができました。そして、この成長の機会を提供できる団体であることが青年会議所活動の本義であると考えます。私もメンバーもまだまだ発展途上の未熟な人間ですが「山鹿地域をもっと良くした い」この思いは変わりません。山鹿地域の笑顔の起点となり、失敗を恐れず自分の可能性を信じ2022年もメンバー全員で駆け抜けてまいります。